乳児の痔瘻は圧倒的に男の子に多く、女の子に見られるのはごくまれです。
早い場合は生後間もなく、多くは1か月から数か月で発生し、肛門の周囲が赤くはれ痛がって泣きます。
乳児痔瘻の特徴としては、(1)簡単で浅い、(2)低位筋間痔瘻である、(3)いくつもできやすい、(4)肛門の左右側方にできやすい、などがあります。よくおむつかぶれと問違えやすいので注意を要します。
治療としては、まず局所を清潔にし、早目の段階では抗生物質を使用し、それでも化膿するようでしたら切開排膿を行います。その後しばらく様子を見て、どうしても自然に治らない時は手術になります。現在の手術は麻酔・外科の技術の発達により、安全かつ正確にできます。たとえば私共の病院では、全身麻酔での手術は数分で終り、3日間の入院となります。