一般に痔の手術は痛いという恐怖心が強く、なんとか手術をしないで注射で治したいという人がいます。
その中の一つに硬化療法があります。5パーセントのフェノールアーモンド油などを痔核に注射し、表面を線維化させ固めてしまう方法です。これは内痔核の1~2度でとくに出血を主とするものに対して行われ、軽度の脱肛にも可能です。
方法としては、2~10ミリリットルの薬液を肛門より注射しますが、疼痛はなく、1回かせいぜい2回の治療で済みます。当日だけ激しい仕事や車の運転,入浴などを控えるだけで普通の生活ができます。副作用もなく、妊娠中でも注射はできます。
この他に腐食療法というのがありますが、これは注射によって痔核を腐らせて落とす方法で、注射後1週間位は痛みが強く仕事もできません。それにまわりの正常の部分もやられてしまったり、肛門が狭くなったりする場合もあり、あまりよい治療法とはいえません。
硬化療法もその効果が永久に続くわけではありません。半年~1年たって出血・脱出などが起きることもあります。軽度の場合再度注射も可能ですが、何度も繰り返すようであれば、根本的な治療法としてやはり手術をすることになります。