院長挨拶

2023年を迎えて

2022年の「今年の漢字®」は「戦」でした。新型コロナウィルスの変異株であるオミクロン株の猛威から始まり、ロシアのウクライナ侵攻、度重なる北朝鮮のミサイル発射、原油価格高騰や急激な円安、それに伴う物価高騰と大変な1年でした。ただ最後には、サッカー日本代表のワールドカップでの熱い戦いで、明るい話題をもたらしてくれました。

くるめ病院の1年を振り返ると、いかがでしたでしょうか?新型コロナウィルスの増加により、当院が本来担うべき大腸肛門疾患の患者様の受診は少なく、前半は力を発揮することができませんでした。9月末頃には、第7波の収束と同時に専門領域の患者様が増え、皆様のお力になれる状態となったのですが、12月には第8波の発生に見舞われ、手術の延期や入院患者様の受け入れを一部中止せざるを得ない状況となってしまいました。これにより、近隣の医療機関の皆様や、当院受診中の患者様には多大なご迷惑をおかけすることとなってしまい、誠に心苦しく思っております。なお現在は通常診療体制に戻り、「戦」の年が無事終わりそうです。

さて2023年は、うさぎ年で飛躍の年と言われています。3月には当院の電子カルテの更新を控え、現在全職員が新たな電子カルテ導入に向けて準備作業に取り組んでいます。導入初期には一時的な待ち時間の増加が見込まれています。そのため、その時期の予約は避けるなど、ご協力をお願いいたします。その後は、病院リニューアルの再計画を予定しています。大雨による浸水被害により中止した計画を改めて練り直し、より過ごしやすい病棟、効率的で機能的な外来、将来のさまざまな手術に対応できる手術室、AIなどの最新技術を取り入れた内視鏡室を計画したいと考えています。2023年のくるめ病院に、ぜひご期待ください。

社会医療法人社団高野会くるめ病院
院長 野明 俊裕