大腸ポリポーシスとは?

ポリープが多数存在している状態を、「ポリポーシス」といいます。ポリポーシスの中でも「家族性ポリポーシス」は遺伝性(優性遺伝)であり、高い確率で悪性化するため、近親者に家族性ポリポーシスの人がいる場合には、定期的に検査を受け、早期発見することが大切です。

主な原因は?

大腸ポリポーシスには、遺伝性と非遺伝性のものがあります。
遺伝性の代表は、家族性腺腫性ポリポーシスで、治療をせず放置するとがん化することがわかっています。
非遺伝性の原因には、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性疾患などがあります。

症状

主な初期症状は、出血・下痢・腹痛・貧血です。

検査法

  • 下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
  • 大腸造影検査
  • 便潜血検査
  • 遺伝子検査

治療法

治療は原則として全ての大腸を切除して、小腸を肛門あるいは直腸につなぐ手術を行います。
大腸全摘によって、便が下痢になったり排便回数が増えたりしますが、薬物療法や肛門トレーニングなどにより、コントロールすることが可能です。