肛門狭窄とは?

肛門が狭くなり、広がりが悪くなったもので便が出にくくなります。

主な原因は?

慢性裂肛(切れ痔)、痔、肛門手術の術後、クローン病、肛門腫瘍など。

なりやすい人は?

下痢や便秘を繰り返す方は、肛門の裂肛や痔ろうを発症し、肛門を締める肛門括約筋に炎症が及び、肛門が狭いままで固まってしまいます。
また、肛門の手術をされた方は、手術後の瘢痕化(傷の部分が硬くなる)に伴い肛門狭窄を起こすことがあります。

症状

小指が入らないほど狭くなることもあります。
便が出にくく、細くなります。

発生部位

慢性裂肛は肛門の後ろに起こりやすく、肛門全周が狭くなることもあります。

好発年齢・性別

若い方から高齢の方まで、男女関係無く認められます。

病気に気付いたら?

専門病院の受診をおすすめします。

診断・検査法

問診・視診・触診・大腸内視鏡検査(細い内視鏡)・直腸肛門機能検査で機能的な狭窄やクローン病、腫瘍を除外します。

治療法

慢性裂肛や痔ろう等が原因であれば、原因疾患を最初に治療します。
肛門狭窄に対しては、坐薬や軟膏を使った保存的治療やブジー(少しずつ肛門を大きくする方法)を行います。これらの治療で改善しない場合は、手術法を検討します。

手術

LSIS:側方向内肛門括約筋切開術(内肛門括約筋をきり広げる手術)
肛門形成術+SSG:皮膚弁移動術(狭窄部を切り開き、皮膚を移動して広げる手術)

合併症について

手術後、腰椎麻酔の影響で一時的に頭痛が起こることがまれにあります。
出血や傷が化膿したり、腫れることがあります。
状態により処置を行います。

退院後の日常生活

肛門に負担をかけない為に便秘にならないように緩下剤の使用や食事に注意してください。
外用薬も退院後はしばらく使用してください。

退院後の通院について

通常は1~2週間に1回の割合で通院していただき、傷の状態を診察します。
また、排泄訓練の必要な方は、訓練をします。

薬について

術後より、便を軟らかくするための緩下剤、痛みの強い方には痛み止めを使用します。
肛門の腫れを抑えるため潤滑剤として坐薬を使用します。

予防法

肛門狭窄の原因として多い裂肛や痔ろうは、便秘や下痢が大きく関わっていますので普段から適度な運動を行い、繊維質の多い食事をとりましょう。
また、裂肛(切れ痔)や痔ろうの症状がある方は、早めに専門病院を受診しましょう。