肛門搔痒症とは?

肛門周囲に炎症(発赤、びらん、浮腫など)や湿疹を認め、 肛門の強いかゆみ(搔痒感)を生じ、ときには痛みを伴うことがあります。

主な原因は?

肛門および肛門周囲の皮膚を支配している陰部神経が アルコールや香辛料の刺激物により、刺激されるため掻痒感が生じます。 糖尿病や肝疾患、栄養不良、アレルギー、感染症、肛門疾患などが原因のこともあります。 白癬菌やカンジダ菌などカビ類が原因のときには、肛門真菌症といいます。

治療法

刺激物を避け、肛門の周囲の清潔を維持し、外用薬、内服薬を使用します。

薬について

抗ヒスタミン剤やステロイド剤の軟膏やクリーム、ローションなどの外用薬と内服薬です。 感染が疑われるときは、抗生剤や抗真菌剤入りの外用薬も使用することがあります。