肛囲膿瘍とは?
肛門の周囲に膿瘍(膿の巣)を形成する病気です。

主な原因は?
下痢をすることで、肛門と直腸の境にある肛門線から細菌が侵入し、肛門周囲に化膿することが原因です。
なりやすい人は?
便秘や下痢をくり返す人。
裂肛(切れ痔)をくり返す人。
症状
肛門部のにぶい痛み、38度を超える発熱、肛門周囲のしこりや腫れ。
発生部位
肛門周囲
好発年齢・性別
10代~50代の男性に多くみられます。
病気に気付いたら?
専門病院の受診をおすすめします。
診断方法
問診・視診・触診
検査法
肛門エコーやCTで膿瘍の部位や広がりを確認します。
治療法
基本的には手術療法を行います。
手術
まず、局所麻酔下にメスで切開して排膿(膿を出す)します。
膿が出続けた場合等は3~4週間後に腰椎麻酔下にて根治手術を行います。
合併症
わずかな出血を認めることがあります。
退院後の日常生活
特に制限はありませんが、しばらくはシャワー浴が必要になる事もあります。
退院後の通院について
通常は、1~2週間毎にご来院いただき、傷の状態を診察します。
薬について
痛みの強い方には痛み止めを処方します。
予防法
便秘や下痢をしないようしましょう。
肛門を清潔にしましょう。
適度な運動を行いましょう。
また、暴飲暴食を控え、繊維質の多い食事を摂り、規則正しく排便をする良い習慣を身につけましょう。